1→
アスピリンには、抗
血小板作用がある為、
虚血性心疾患や
脳梗塞などに使用されるが、副作用として
出血傾向が出現する可能性がある。
また、
アスピリンはNSAIDs(エヌセイド):
非ステロイド性消炎鎮痛薬に含まれ、胃粘膜細胞においてシクロオキシナーゼ(COX)を阻害する働きがある為、細胞保護効果をもつプロスタグランジン(PG)の産生が低下する。その為、副作用として
消化性潰瘍が生じやすい。
※その他、NSAIDsにはプロピオン酸系のロキソニン等が該当する。
2→
フロセミド(ラシックス)は、ヘンレループ上行脚に作用する最も強力な
利尿薬。腎臓の
尿細管での
カリウムや
ナトリウムの
再吸収を抑える事で尿の排泄量を増やし、血液における無駄な
水分量を減らす事で、
浮腫の減少や血管壁の
ナトリウム減少による降圧作用が期待できる薬剤。
浮腫や
高血圧症の治療の他、
心不全等にも使用される。
副作用として、
低カリウム血症や低
ナトリウム血症の副作用がある。また、使用中は
脱水や
低血圧の観察が必要。
ジギタリス製剤と併用する場合、
低カリウム血症が
ジギタリス中毒を助長するため注意が必要。
3→
テオフィリンは、
気管支拡張作用や抗
炎症作用があるので、
気管支喘息発作や
気管支炎の治療に用いられる薬剤である。
有効
血中濃度域が狭い為、濃度が低量だと効果が出ず、濃度が高すぎると消化器症状や
不整脈、
痙攣、横紋筋融解、精神症状等の中毒症状(
テオフィリン中毒)が出現する為に定期的に
血中濃度の確認が必要な薬剤となっている。
4→
インドメタシンは非
ステロイド性抗
炎症薬(NSAIDs)の代表薬であり、効果として鎮痛や解熱作用がある薬剤。
長期に服用をすると、副作用として
消化性潰瘍や腎障害等が生じやすくなる。