出血傾向(しゅっけつけいこう)

出血傾向とは、凝固に関わる血小板やトロンビンなどの作用が阻害されることで、止血が起こりにくくなった状態のこと。

傾向と対策

出血傾向に関しては、その①診断指標
②治療方法に関する範囲が出題されています。出血傾向を引き起こす③原因も合わせて、復習しておこう!

よくわかる解説

出血傾向とは、何らかの原因で凝固に関わる血小板トロンビンなどの凝固因子の作用が阻害されることで、止血が起こりにくくなった状態のことである。
ワルファリン※やヘパリンなどによる薬剤性のもの、白血病などの血液疾患や播種性血管内凝固症候群DIC)、全身性エリテマトーデスSLE)などと言った疾患に起因するもの、ビタミンKなど止血に関わる栄養素の欠乏によるものなどがある。
ワルファリンは抗血液凝固薬の一種であり、血栓症や塞栓症の治療及び予防に使用される

血傾向を把握するために重要な指標は、血小板数と活性化部分トロンボプラスチン時間(APTT)。

血小板は、出血の際の一次止血や血液凝固機能に主体的な役割を果たす不可欠の細胞要素で出血傾向を把握のために重要な指標となる。基準値は、15万~40万/μLである。

活性化部分トロンボプラスチン時間(APTT)は、主に血液凝固の二次止血に関わる凝固因子(トロンボプラスチン)の活性にかかる時間を調べることによって、二次止血の異常を調べる。血液凝固能検査の一つで、基準値は30~45秒である。

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