血栓(けっせん)

血栓とは、血管の中で血液が固まったものである。

傾向と対策

血栓ができる①原因(疾患による、服薬による、手術による)、②血栓により生じる疾患についておさえておこう!

よくわかる解説

血栓とは

血管内で血液の塊が生じることで血流が止まってしまう病態を総称して血栓症という。
血栓が剥がれて血流にのって他部位で閉塞が起こることを、血栓塞栓症という。
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原因

1)疾患
血栓形成には、高血圧糖尿病心房細動脂質異常症などの疾患が関与する

2)服薬
卵胞ホルモンエストロゲン)には血液凝固作用があり、低用量経口避妊薬の服用により静脈血栓塞栓症のリスクは3~5倍増加する。

3)手術
肝動脈塞栓療法(TAE)は動脈内にカテーテルを挿入する治療法で血栓形成のリスクがある。
・経皮経冠動脈血栓溶解療法(PTCR)は、血管に詰まっていた血栓を薬で溶かす。


血栓により生じる疾患

右心室血栓が存在する場合は、肺静脈から肺へと血液が送られるため、肺塞栓症を引き起こす可能性がある。
左心房血栓がある場合は、左心室大動脈総頸動脈、内頚動脈の順で脳に血液を送るため、脳塞栓症を引き起こす可能性がある。
上大静脈血栓ができると右心房から右心室へと運ばれ、肺塞栓症へと至る可能性がある。
・大腿静脈での血栓は、深部静脈血栓症又は右心房から右心室に流れると、肺塞栓症を引き起こす可能性がある。
腎動脈血栓により閉塞すると腎梗塞を引き起こす可能性があり、両側に起こった場合は急性腎不全を引き起こす。

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