肺静脈(はいじょうみゃく)

肺静脈とは、肺から左心房へ動脈血を送る役割を持つ血管である。

傾向と対策

肺静脈に関連して、「体循環と肺循環」の①脈管系の原則を覚えよう!②胎児循環における肺静脈の酸素含有量と併せて答えられるようにしておこう。

よくわかる解説

脈管系の原則

1)静脈:心臓に向かう血管。
  動脈:心臓から出る血管。
2)静脈血:二酸化炭素が多い。
  動脈血:酸素が多い。


成人の肺静脈

特殊な例として、肺静脈肺動脈の酸素量がある。
1)肺静脈は肺から左心房へ走行しており、静脈菅であるが酸素の多い動脈血が流れる血管である。
2)肺動脈右心房から肺へ走行しており、動脈菅であるが二酸化炭素の多い静脈血が流れる血管である。


胎児循環

成人の原則と同様で、「動脈は心臓から出る血管」、「静脈は心臓に向かう血管」である。違いは、胎児は胎盤でガス交換を行う事(母親の血液から酸素を受け取る)。
胎児の心臓を基準に考えるので、胎児の心臓から胎盤に出ていく血管は、臍動脈
胎盤から胎児の心臓へと戻る血管は臍静脈となる。そして、胎児は、胎盤でガス交換を行うため、胎児の心臓から胎盤に出ていく臍動脈は、静脈血。
胎盤から胎児の心臓へと戻る臍静脈は、動脈血となる。


胎児循環肺静脈

成人の肺静脈は酸素を最も多く含む動脈血が流れるが、胎児の肺静脈血は酸素を豊富に含まない。臍静脈が酸素を最も豊富に含んでいる。(胎児における肺でのガス交換機能は未発達のため)

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