傾向と対策
DICの原因となる①基礎疾患と②発生機序をおさえよう!
よくわかる解説
播種(はしゅ)とは、作物の種(たね)を播(ま)くを意味する言葉で、出血傾向になりその出血が止まりにくくなるという症状が種を播くように全身に広がり、結果として大量出血を招き、体中の臓器に甚大な影響を及ぼす疾患。
基礎疾患
外傷や妊娠、悪性腫瘍、急性白血病、細菌による重度の感染症などの病気をきっかけとして、全身の細い血管に血栓が生じたり、過度の出血症状が見られたりする重篤な合併症。
発生機序
妊娠・白血病・敗血症・悪性腫瘍などによって過剰な血液凝固反応活性化が生じた結果、
・血小板の減少
・血漿フィブリノゲン濃度の低下
・プロトロンビン時間の延長
・フィブリン分解物の上昇
が起こる。
皮膚に紫色の斑点(紫斑)が現れることも特徴。
これを、DIC(播種性血管内凝固症候群)という。