プロトロンビン(ぷろとろんびん)

プロトロンビン(PT)は、血液凝固因子の一つ。

傾向と対策

プロトロンビン時間とは①何の指標か、②合成される臓器③基準値④プロトロンビン時間が長くなる疾患⑤プロトロンビン時間が短くなる疾患について答えられるようにしておこう。

よくわかる解説

プロトロンビン(PT)は、血液凝固因子の一つで、肝臓で合成される。
一般的には秒数、活性%で表される。
・凝固時間: 基準10~13秒
プロトロンビン活性値:基準80~120%

プロトロンビン時間は、出血してから肝臓プロトロンビンが作られるまでの時間であり、肝機能が低下すると、血液中の血液凝固因子が減少するため、プロトロンビン時間が長くなる

プロトロンビン時間が長くなる疾患】───プロトロンビン活性が高い
1)凝固因子の合成に必要なビタミンKの不足。
2)播種性血管内凝固DIC)などでは、凝固因子の消費が亢進され出血傾向となる。
3)尿毒症や多発性骨髄腫でも肝機能障害と同様にプロトロンビン時間は延長する。


プロトロンビン時間が短くなる疾患】───プロトロンビン活性が低い
1)血栓症(凝固亢進時)
2)生理的変動(高齢者)

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