肝機能(かんきのう)

肝機能は、肝臓が正常に動いているかどうかを判断する基準のこと。

傾向と対策

肝機能を①評価する指標とその②基準値を答えられるようにしよう!
また、肝機能障害を引き起こす③原因疾患についてもおさえておこう!

よくわかる解説

指標

肝機能を評価する血液検査項目としてASTALT、γーGTP(ガンマ グルタミル トランス ペプチダーゼ)が用いられる。
ASTALT肝臓の細胞に多く含まれ、細胞が壊れたときに血液中に出てくる酵素であり、この値が高いことは肝臓の細胞が壊れていることを示す。
γ-GTPはアルコール性肝障害の指標として用いられる。


基準値

ASTの基準値:10~35 IU/L
ALTの基準値:5~30 IU/Lである
γ-GTP:基準値は男性が10~50 IU/L、女性が10~30IU/l以下


原因疾患

1)アルコール性肝機能障害・胆道の圧迫や閉塞・肝硬変慢性肝炎などのときに肝機能指標値が上昇する。

γ-GTPだけが基準値を超えて高いときには、アルコールが原因の肝障害、又はすい臓疾患の可能性があり、GOTGPTなども高い値ならアルコール性肝障害以外の肝臓の病気が考えられ、詳しい検査が必要となる。

2)抗甲状腺ホルモン薬の副作用に肝機能障害がある。


その他

近年アルコールとは無関係で、栄養過剰や肥満がもとでγGTPやGPTが上昇する、非アルコール性脂肪肝、非アルコール性脂肪性肝炎といわれる病気が増えてきており、注目されています。

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