AST(えーえすてぃー)

ASTは肝臓で作られる酵素で、AST値(GOT)は、肝機能を評価する指標の一つ。

傾向と対策

ASTの①基準値と、ASTが診断に使われる②疾患を覚えよう!

よくわかる解説

基準値

AST値(GOTともいう)は、ALT値(GPT)とともに、肝機能を評価する指標の一つ。
(国際命名基準によりASTALTと表記されることが多い)
ASTアスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ)は、肝臓や心臓の筋肉、骨格筋に多く含まれている酵素である。
主に肝細胞が破壊された時に血液中に放出されるため、肝臓などの細胞のダメージ度=肝臓の機能低下の程度を示す指標として使用される。
ASTの基準値は10~35U/L(ユニットパーリットル)である。
ASTALTが100U/L以上であれば肝炎の可能性が高く、早急な治療が必要な目安である。


疾患

AST肝臓の他にも、心筋梗塞が発症してから6~8時間で反応し、12~30時間でピークに達するため、心筋梗塞の診断にも用いられる。なお、心筋梗塞や激しい運動などによって筋肉もしくは赤血球がこわれた場合、ASTの値だけが上がりALTの値が正常値を示すこともあります。

AST肝臓の細胞以外にも心臓の筋肉や手足の筋肉、血液の赤血球のなかにもあるのに対し、ALT肝臓の細胞だけに含まれている為、ALT心筋梗塞時でも正常値を示す。

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