傾向と対策
心筋梗塞の①症状や②原因、③血液検査での上昇指標、④心電図検査での上昇指標を覚えておこう!
よくわかる解説
心筋梗塞になると、
冠動脈の血流が中断され、
心筋が壊死することでポンプ機能が破綻していき、
心拍出量の低下に繋がり、
心不全に陥る。
症状としては、
心拍出量の低下(
頻脈)、激しい
胸痛、動悸、顔面蒼白、
呼吸困難、
ST上昇などが起こる。また、
胸痛以外にも左側の肩や腕、顎、背部などの放散痛が起こることでも知られている。
心筋梗塞の原因(リスク因子)
脂質異常症、高血圧、ストレスのかかる生活習慣、喫煙、食生活など。
各指標
血液検査においては、CK(クレアチンキナーゼ)が、心筋梗塞発症後2~4時間で上昇し始め、18~24時間でピークに達する。CKは心筋や骨格筋が障害を受けると上昇する指標である。
心電図においては、発作2~3時間後にST上昇や、その後数時間で異常Q波がみられやすい。
なお、反対にST低下がみられる疾患としては、狭心症が代表的である。