傾向と対策
骨格筋の①働きをおさえ、②老年期の体温調節や③睡眠との関連についてもまとめておこう!
よくわかる解説
働き
骨格筋は運動、姿勢維持、関節の安定化、熱の発生などで重要な役割を果たしている。
熱産生の約6割は骨格筋によって起こる。体温が低下すると、骨格筋は収縮し熱産生を亢進させ、逆に体温が上昇すると、弛緩し熱産生が抑制される。(寒い時に震えて熱産生している、温まると筋肉のコリが収まる)
老年期になると、骨格筋が減少するため、熱生産能が低下して体温が上がりにくくなるし、水分の貯蔵庫としての筋組織の減少で脱水や電解質異常を起こしやすい。
睡眠
レム睡眠では、脳は活動しているものの身体は休息状態にあるため、骨格筋は弛緩状態となる。
その他
1)骨格筋は随意筋であるため、副交感神経や交感神経といった自律神経ではなく、運動神経の指令を受けて収縮をしている。
2)アクチンがミオシン上を滑走して筋収縮が起こる。