頻脈(ひんみゃく)

頻脈とは、心拍数が増加した状態のことを指す。一般的に、成人の安静時心拍数は80回/分程度であり、100回/分以上が頻脈といわれる。

傾向と対策

頻脈を起こしうる①疾患②薬剤について、まとめておこう!

よくわかる解説

頻脈とは心拍数が増加した状態のことを指す。心臓は自律神経によって支配され、交感神経優位となると心拍数が増加する。心因性、運動性のほか、薬剤性、心臓の刺激伝導回路の異常などから起こる。
心臓の刺激伝導回路の異常では、期外収縮のほか、心房細動や粗動や様々な病態から引き起こされる上室性頻脈と、心室細動や頻拍などの心室性頻脈がある。

胎児心拍の正常は約110〜160/分、出生直後の新生児の心拍数は約150~180/分、新生児は120~150/分前後、乳児は100〜120/分、幼児は90〜110/分、学童80〜90/分、成人では60〜90回/分が正常範囲とされている。一般的に、成人の安静時心拍数100回/分以上が頻脈といわれる。

ちなみに、脈拍が少なく50回/分以下になることを、徐脈という。

低血糖になると、自律神経症状により頻脈となる。
頻脈バセドウ病などの甲状腺機能亢進症眼球突出甲状腺腫大頻脈)や褐色細胞腫などで観察される。
心筋梗塞などの心源性ショックや急性心不全が生じると、生体は心拍出量を維持するために頻脈になる。
抗癌薬の投与直後にアナフィラキシー様症状として頻脈が起こりうるので、観察が必要である。
・下痢と嘔吐が続き、集中力の低下や頻脈見当識障害が生じている場合、ナトリウム欠乏性の脱水が考えられる。

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