甲状腺機能亢進症(こうじょうせんきのうこうしんしょう)

甲状腺機能亢進症は、甲状腺の機能異常(亢進)を起こす疾患。ここでは、甲状腺機能亢進症およびその原因疾患として代表的なバセドウ病について解説する。

傾向と対策

甲状腺機能亢進症の①原因および②症状(三徴)を覚えよう。また、③甲状腺機能亢進症により起こり得る疾患について把握しておこう。

よくわかる解説

原因

自己免疫疾患が原因となって起こっていると考えられている。
甲状腺ホルモンの分泌を促す物質に似たTSHレセプター抗体甲状腺に刺激を与え続けることで、甲状腺ホルモンが必要以上に作られ、分泌している状態。なぜ抗体が作られてしまうのかは原因不明だが、遺伝的な要因のほかストレスや喫煙、過労などと関連があるとされている。


症状(三徴)

甲状腺腫、眼球突出頻脈の3つが代表的な症状(メルセブルグの三徴)である。
基礎代謝が異常に上昇することにより体温上昇や発汗過多、食欲亢進、体重減少などが起こる。


心不全

甲状腺機能亢進症になると、酸素消費量が増え、甲状腺ホルモンにより心臓が刺激されてしまう。このために頻脈心房細動が起こりやすくなり、これらを合併することで心負荷となり、心不全に陥ってしまう。

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