抗癌薬(こうがんやく)

抗癌薬とは、がんの薬物療法に用いる薬剤の一つで、がん細胞の死滅や増殖を抑制する薬剤のこと。

傾向と対策

抗癌剤の①作用と副作用についてまとめておこう!
また②骨髄抑制症状についても、合わせて復習しておこう!

よくわかる解説

作用と副作用

抗癌剤には内服や点滴、注射など様々な投与方法がある。
抗癌薬は、癌細胞だけではなく、細胞分裂の活発な正常組織も攻撃する作用があり、骨髄、消化管、毛根等の組織が障害される。そのため、骨髄抑制や嘔吐、下痢、脱毛、口内炎等の副作用が現れる。


骨髄抑制症状

骨髄抑制による症状には、①白血球減少による易感染、②赤血球減少による貧血、③血小板減少による出血傾向が見られる。
また、抗癌薬投与直後のアナフィラキシー様症状には、頻脈血圧低下などがある。


その他注意点

抗癌薬血管外漏出が疑われた場合は、ただちに注入を中止した上で、医師に報告し指示を仰ぐ。
その際には、指示があるまでは抜針してはならない。漏れた部分の挙上、刺入部の冷却を行い漏出した抗癌薬が広がらないようにする。


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