傾向と対策
骨髄の①働きをおさえておこう!
また、②骨髄採取についてや③白血病、④骨髄移植の問題に関連して出題されることもあるため、整理しておこう!
よくわかる解説
骨髄には、盛んに細胞分裂している
骨髄の
造血に関わる
造血幹細胞が存在し、血液(
白血球、
赤血球、
血小板)が作られている。
骨髄のうち、
造血機能があるものを赤色
骨髄(赤色髄)、脂肪組織が多く
造血機能を持たない
骨髄を黄色
骨髄(黄色髄)という。
[抗癌剤が身体に与える影響]
抗癌剤は
骨髄の働きを抑制する副作用(
骨髄抑制)がある。(
骨髄抑制→
赤血球減少、
白血球減少、
血小板減少)
骨髄抑制が生じると、
白血球減少(易感染)、
赤血球減少(
貧血)、
血小板減少(
出血傾向)がみられる。
その他の
骨髄機能抑制症状として、
白血球減少による感染・発熱、
赤血球減少による
貧血、また消化器症状(嘔吐、下痢、口内炎)や脱毛などがみられやすい。なお
血小板減少によって
出血傾向をきたすことで、
歯肉出血につながる。