心電図(しんでんず)

心電図とは、心臓の電気活動を体表から検出し波形として表したもの。

傾向と対策

実際の心電図波形を見て判断する問題も多いので、心電図の①正常波形をしっかり覚え、特に②緊急性の高い不整脈や心電図変化も合わせておさえておこう!
③心電図の種類や、④心電図記録用紙についても整理しておくと良いでしょう!

よくわかる解説

正常波形

心電図検査は、心電計を用いて心臓の電気的な動きを調べる生体検査で、心電図の波形は、主に、P波QRS波T波からなる。


緊急性の高い不整脈心電図変化

心電図波形の変化をきたす代表的な疾患には次のようなものがある。
心房細動P波消失、RR間隔が不規則、振幅不同の300〜400回/minの連続波形
心筋梗塞:発作2~3時間後に心電図ST上昇し、その後数時間で異常Q波がみられやすい。
高カリウム血症:テント状T波という鋭く尖ったT波が特徴的で、STも上昇する。


心電図の種類

12誘導心電図では、6つの(四)肢誘導と、6つの胸部誘導(V1~V6)からなる。肢誘導には、3つの双極誘導(Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ)と3つの単極誘導(aVR・aVL・aVF)がある。
他にも、心臓に負荷がかかった時の心電図の変化をみる運動負荷心電図や、携帯式の心電図を用いて日常生活中の長時間の心電図を記録するホルター心電図がある。


心電図記録用紙

心電図記録用紙の小さいマス目は1マス0,04秒を示し、大きいマス目は1マス0,2秒を示しており、心電図波形から心拍数を求めることができる。
心電図は体表から測定するため、筋電図や接触の具合、リード線が引っ張られるなどで交流波の混入(ノイズ)が生じることもある。
ペーシング波形とはペースメーカの心電図波形のことで、この波形をスパイクという。

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