T波(てぃーは)

心電図の波形の一つ。

傾向と対策

心電図の各波形が何を示してるのか、特にT波については、波形と代表的な疾患を整理しておこう!
特に、高カリウム血症の際の波形変化は、必須で、狭心症心筋梗塞などの虚血性心疾患についても覚えておこう。

よくわかる解説

T波

T波は、収縮した心臓が元に戻り心室が回復する時の波形である。
P波:心房の興奮(収縮)(脱分極)
QRS波:心室の興奮(収縮)(脱分極)
T波:心室の回復(拡張)(再分極) 


高カリウム血症

高カリウム血症ではT波の増高と尖鋭化(テント状T波)が、低カリウム血症では、T波の平低化(または陰性化)が見られる。


虚血性心疾患

虚血性心疾患等では、陰性T波が確認される。
また、STは原則基線上にあるが、労作性狭心症の場合は水平型あるいは下降型のST低下がみられることが多い。


心筋梗塞

心筋梗塞では冠性T波を認める。
冠性T波とは、通常とは逆向きのT波のうちお椀型で左右対称のものをいう。


狭心症

ST部分が正常の凸型の波形に比べて逆に下向きの逆さまの波形(ST低下)が見られる。

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