不整脈(ふせいみゃく)

不整脈とは、心臓の調律(リズム)が速くなったり遅くなったりと不規則になった状態のこと。

傾向と対策

治療を要する不整脈、緊急性の高い不整脈を判別する問題が出題されているので、特に①重篤な不整脈の種類と、②それに伴う身体症状③治療方法については確実におさえておこう!
また、不整脈を合併しやすいb]④疾患や⑤薬剤性の副作用が過去に出題されているので、それぞれ主要なものを覚えておこう!不整脈が出現した場合の対応方法もチェック!

よくわかる解説

治療を要しない不整脈

不整脈には、治療を要しない不整脈と、治療が必要な不整脈がある。
心房性期外収縮は、不整脈の原因として最も多いもののひとつ。動悸を感じたり突然脈が抜ける場合があるが、一般的には良性の不整脈とされており、治療を要しない。


治療を要する不整脈

心房細動心室細動などの脈が速くなる頻脈不整脈や、房室ブロックなどの脈が遅くなる徐脈不整脈の場合、治療を要する。
特に心室細動は放置すると死に至る可能性が高い危険な不整脈であるため、治療の緊急性が高い。
心室細動心停止
心房細動脳梗塞 にそれぞれ移行しやすい。


不整脈の対応方法

不整脈が現れたら、ただちに胸骨圧迫を行い、除細動器の準備が整い次第、使用する。


各疾患と不整脈

高カリウム血症では致死性不整脈が出現する可能性がある。
くも膜下出血では、不整脈を引き起こすことが多いため、心電図バイタルサインの観察は重要となってくる。
徐脈性の不整脈では、失神、めまいなどを生じるアダムス・ストークス症候群が起こりやすく、人工ペースメーカー治療の適用となる。


そのほか

心不全頻脈に用いられるジゴキシンジギタリス)は、不整脈徐脈を伴う)、頭痛、めまい、悪心、嘔吐などの副作用を持つ。

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