傾向と対策
①悪心をきたす主な副作用の薬剤や、②悪心を訴えた際の適切な体位、③抗癌化学療法中の副作用への対処療法をチェックしておこう。
よくわかる解説
心不全の治療薬である
ジギタリスの副作用で発生したり、脳疾患や消化器系などの疾患に合併した症状であったり、
化学療法、
熱中症、
低血糖時、抗癌剤、強心剤、麻薬、など様々な薬の副作用としてなど多種多様な要因で出現しやすい。
悪心があるときには、嘔吐した時に
誤嚥してしまう危険性があるため、
仰臥位をさけ、
側臥位や背もたれを挙げておくなどの予防策が必要である。
抗癌薬の副作用による
悪心に対しては、適切な制吐薬などを使用することで対処するが、制吐剤が効かず症状が酷い時には
栄養状態の低下をきたす可能性があるため、点滴や
経管栄養など考慮する必要がある。