くも膜下出血(くもまくかしゅっけつ)
くも膜下出血は、くも膜下に出血が起こる病態。
傾向と対策
くも膜下出血は、初回出血後に①再出血のリスクがある。重要な観察項目や、再出血を防ぐためのケアについて覚えておこう。また、②合併症についても知っておこう。
よくわかる解説
概要
くも膜下出血は、脳動脈瘤の破裂が原因となることが多いが、頭部外傷などでも生じる。くも膜下で出血すると、急激に頭蓋内圧が亢進し、バットで殴られたような激しい頭痛がみられる。一時的に意識を失ったり、嘔気・嘔吐などもみられる。頭蓋内圧亢進状態が長く続くと、脳自体に損傷が加わり意識障害、麻痺や言語障害、重篤だと呼吸障害(チェーン・ストークス呼吸)や呼吸停止、心停止など死亡するケースもある。
再出血
くも膜下出血後24時間以内は再出血することが多く、再出血による死亡率も高い為、特に注意すべきである。再出血すると頭蓋内圧が亢進するので、呼吸状態や瞳孔不同・対光反射の減弱、消失などの頭蓋内圧亢進症状を継続して確認する。
予防として、脳への刺激を防ぐために病室を薄暗くすることは有効で、再出血のリスクを軽減となる。
アプリなら単語から問題を引けるからめちゃ便利!
年度別