傾向と対策
①反射を伝える経路(求心路)についても知っておこう。また、②正常な対光反射で起こることや③どんな時に使うを覚えておこう。
よくわかる解説
対光反射を伝える経路(求心路)
対光反射は、片方の眼球に光を当てると両眼に縮瞳(収縮)が起こる反射であり、その反射中枢は中脳に存在する為、対光反射の消失は脳幹の障害があることを表し、脳の機能停止を意味している。(求心路は視神経で、遠心路は動眼神経で瞳孔を収縮させる。)
正常な対光反射で起こること
正常な対光反射では、片方の眼に光を当てるともう一方の眼にも同時に縮瞳が起こる。これを間接的対光反射といい、瞳孔に0.5mm以上の左右差があることを瞳孔不同という。
どんな時に使う
対光反射は脳外科領域の疾患や薬物中毒の鑑別、死の徴候などで確認する反射である。ちなみに死の三徴候とは、心臓の停止、瞳孔散大と対光反射の消失、自発呼吸の停止である。