失語(しつご)

失語とは、言葉を正しく表出する能力(話す、書く)と理解する能力(聞く、読む)に障害を生じた状態のこと。

傾向と対策

失語症とは、①どのような障害で、どのような②症状なのか知り③適切な看護ケアに繋げられるようにしよう。

よくわかる解説

失語は、言葉を正しく表出する能力(話す、書く)と理解する能力(聞く、読む)に障害を生じた状態のことで、脳血管障害や認知症により起こる。

看護の際のポイント

失語症患者の看護時には、イエス・ノーの合図を決めたり、ジェスチャーや簡単な言葉カードなどを使用するコミュニケーションが取りやすい。
言葉の誤りを繰り返し訂正することは自尊心を傷つけることになるために避ける。


代表的疾患

失語には様々な種類がある。代表的なものに、ブローカ失語運動性失語)とウェルニッケ失語感覚性失語)がある。


ブローカ失語前頭葉の障害)

での特徴は、「言語が理解はできるが、発語するのに障害がある」という状態。
・聞いた言葉は比較的理解できるが発語が困難になるタイプの失語症で、他人の言葉をある程度理解できるが、発語が流暢でなく書字にも誤りを生じる。
・発語が困難である為、「はい」、「いいえ」で答えられる質問をすると良い。
運動性失語とも呼ばれる。


ウェルニッケ失語大脳の聴覚野)

での特徴は、「言語を聞き取れなくなる、理解できなくなる」という状態。
・話す言葉や発語は流暢であるが言葉に間違いが多く、復唱や音読も障害される。
・感覚性中枢であるウェルニッケ野の損傷なので、感覚性失語とも呼ばれる。

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