傾向と対策
運動性失語の①特徴と、患者との②コミュニケーション方法について、把握しておこう!
よくわかる解説
運動性失語とは、
大脳皮質のブローカ中枢の障害でみられ、他人の話すことは理解できるが、自分の思っていることを発することができない病態である。
ブローカ失語ともいう。
運動性失語では、言葉をうまく発せられないために言いたいことが言いにくい状態なので、「はい」「いいえ」で完結に答えられるような質問をしたり、患者の言いたいことを推測して答えを書いて示すなどの工夫が必要になる。
感覚性失語であるウェルニッケ失語症では、脳の側頭葉での障害の場合に多く、なめらかな話し方であるが、単語の言い間違いなどが多く見られる。聞いてその内容を理解することも困難。運動性失語の特徴と混同しやすいので、それぞれ覚えておこう!