片麻痺(かたまひ)

片麻痺とは、一側性の上下肢の運動麻痺のこと。片麻痺のある患者の着衣交換は、「健脱・着患」が基本で、車椅子は移乗しやすいよう健側に配置が基本。

傾向と対策

片麻痺のある患者の①日常生活援助のポイントについてまとめてみよう!
特に、②食事介助③衣服の着脱④移乗については頻出しているので、必ずおさえておこう!

よくわかる解説

片麻痺は、脳梗塞脳出血といった脳血管障害や脳腫瘍などにより、一側性に生じる麻痺のことである。

片麻痺のある患者の歩行介助は、健側は杖や手すりの使用ができるため、患者自身でサポートできない患側のサポートが必要である。
・階段を昇る際は、(杖)→ 健側患肢 → 患側患肢の順に1段ずつ確実にゆっくりと健側下肢から昇る。
片麻痺のある患者の着衣交換は、健側から脱がせ患側から着せる健脱・着患が基本である。(関節可動制限ががある麻痺側は自由に動かせないため、自由に動かせる健側から脱がせると、患側も脱がせやすい為)
・車椅子移乗時は、車椅子は健側に配置して、ベッドに対して15〜30度の角度を保つと良いとされている。
(麻痺していない健側の手で車椅子のアームレストにつかまって立ち上がることができる。その後、麻痺していない健側の足を軸に体を回し、殿部を車椅子の方に向けて座るようにする)
・ベッドから車椅子への移乗の際には、「電動介助リフト」や「トランスファーボード」などの福祉用具を活用して、介護者の負担を軽減する事が望ましい。
(電動介助リフトは設置スぺースが必要、トランスファーボードでは患者の残存能力をいかせるなど、一長一短あるので確認しておきましょう。)

・食事介助では、誤嚥防止のため麻痺側に頚部を回旋させ健側に食塊を入れる。

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