移乗(いじょう)

移乗とは、椅子からベッド、車椅子など、違う場所に移ることである。

傾向と対策

麻痺や障害肢によって介助の方法が異なってくるので①個別性にあった援助方法を知っておき、在宅において家族が介助する際の②福祉用具の提案についても押さえておこう。
③車椅子での移乗介助の方法は、必須問題で出題されることがあります。要チェックです。

よくわかる解説

移乗の際にすべての動作に介助が必要な場合と、自力での移乗が可能な場合で多少異なるが、ベッドから車椅子への異常の場合、患者が移乗しやすいよう車椅子は基本的に健側(障害のない側)に配置し、ベッドに対して15〜30度の角度を保つと良いとされている。
片麻痺がある場合、麻痺していない側の手で車椅子のアームレストにつかまって立ち上がり、その後、麻痺していない側の足を軸に体を回し、殿部を車椅子の方に向けて座るようにする。
移乗前にフットレストを下げると、移乗時に患者の足に当たり、怪我や転倒の危険があるため移乗後に下げる。

下肢に麻痺や障害がある場合で両上肢が使える場合は、両上肢でお尻を浮かせる訓練をし、それが可能であれば、トランスファーボードを使用した移乗方法が使える。介助者の手助けがほとんどなくても移乗が可能である。

アプリなら単語から問題を引けるからめちゃ便利