Aさん(75歳、男性)。1人暮らし。
慢性閉塞性肺疾患〈
COPD〉のため、2年前から
在宅酸素療法を開始し、週に2回の
訪問看護を利用している。
訪問看護師はAさんから「最近、洗濯物を干すときに息が苦しくて疲れるが、自分でできることは続けたい」と相談された。Aさんの労作時の息苦しさを緩和する方法について、
訪問看護師が行う指導で適切なのはどれか。
1→酸素流量に関しては看護師の一存で増減できるものではなく、主治医位の指示が必要である。
酸素流量を安易に増やしてしまうと、
CO2ナルコーシスの危険があるため行うべきではない。
2→
COPDにおいて呼吸は、呼気が困難となるため、意識して呼気が長くなるように
口すぼめ呼吸を行い延長することを指導する。
3→短速呼吸とは早くて浅い呼吸のことである。
COPDでは呼吸苦が強いので、動作に合わせて短速呼吸を行うと更に苦しさが増してしまう。
呼吸に合わせて動作を行うよう指導する。
4→腕を上げる動作や腹圧がかかる動作は、
胸郭の動きが制限されるため息苦しくなりやすい。
そのため、息を吐きながらゆっくりと動作を行うのが良い。