浮腫(ふしゅ)

浮腫とは、皮膚の下にある皮下組織の部分に余分な水分がたまっている状態のことである。

傾向と対策

浮腫の①メカニズムと関連の深い②疾患③浮腫の予防やホルモンに関しても合わせて復習しておこう!

よくわかる解説

メカニズム

浮腫とは、簡単にいうと「むくみ」で、間質液が貯留した状態をいう。下肢の浮腫は、心不全による心筋の低下によって心拍出量が低下するために起こる。



疾患

・下腿浮腫は、主に右心不全による静脈系(大静脈血管)のうっ血によって起こる症状の1つで下肢の浮腫に併せて体重増加などが右心不全の症状である。
低栄養状態による低アルブミン血症から膠質浸透圧低下が起こるため、全身性浮腫腹水を来す。
ネフローゼ症候群では、全身に浮腫があるという状態から腎臓への負荷を軽減する目的で、まず塩分制限が有効である。浮腫が著明な場合は3g/日、浮腫が軽減すれば7~10g/日に制限する。
・急性糸球体腎炎では、発症初期に浮腫が見られるため、塩分制限、蛋白制限、水分制限などが治療上必要となる
アナフィラキシーショックⅠ型アレルギー反応の代表的な病態であり、アレルギー反応が起こることにより気道粘膜の浮腫が生じ、呼吸困難に陥ることがある。


予防やホルモン

・術後浮腫の改善には、下肢挙上や運動を行うことが効果的である。
排卵から月経開始までの黄体期には、黄体ホルモン(プロゲステロン)が分泌される。黄体ホルモンには体内の細胞や組織に余分な水分を貯留させる作用があり、浮腫などの月経前症候群PMS)が引き起こされるといわれている。

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