アルブミン(あるぶみん)

アルブミン(ALB)とは、栄養状態の指標となる血漿蛋白質の一つ。

傾向と対策

アルブミンの①合成部位と血清アルブミンの②基準値、アルブミンの低下に関連する③疾患や症状をおさえておこう!

よくわかる解説

合成部位

アルブミン血清タンパクの約60%を占めるタンパク質で、肝臓でのみ合成される血漿蛋白質のひとつである。
BMI血清総タンパク値と併せて栄養状態の指標となる。


基準値

基準値は約4.0~5.0g/dLで、一般的に低栄養状態は、血清アルブミン3.5g/dL以下を指す。
また、膠質浸透圧により血管に水を保持する役割の他、脂肪酸、ホルモンなど様々な物質と結合し運搬する作用を持つ。


アルブミンの低下に関連する疾患

肝臓で産生されるため、肝硬変が起こると血清アルブミン値は低下する。
・ほかにも、ネフローゼ症候群や腎機能障害などで、アルブミンは低下する。ネフローゼの場合は、診断基準として3.0mEq/L㎗以下が低アルブミン血症の一つの基準となる。


アルブミン血症

血中のアルブミンが減少し低アルブミン血症になると、血漿膠質浸透圧が低下するために毛細血管で間質液の再吸収がされにくくなり、浮腫が生じる。
アルブミン製剤は血漿膠質浸透圧を維持し、循環血漿量の確保と重度の浮腫の治療に用いられる。凍結を避けて室温(30℃以下)で保存となる。

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