胃(い)
胃は、食べ物を溶かし、小腸へ送り出す消化の司令塔。
傾向と対策
胃液成分や消化機能が頻出。ホルモン調節も要確認。pHや内因子の役割を理解し、関連疾患も押さえる!
よくわかる解説
解剖学的特徴
位置:左上腹部(横隔膜の下)にあり、食道と十二指腸の間
構造:
噴門:食道からの入り口
胃底部:ガスが溜まりやすい
胃体部:胃の主要部分
幽門:十二指腸へ繋がる出口(幽門括約筋あり)
胃の生理機能
消化作用
機械的消化:胃の蠕動運動で食物を混ぜる
化学的消化:胃液の作用でタンパク質を分解
胃液の成分と役割
成分 役割
塩酸(HCl)=ペプシノーゲンをペプシンに変え、殺菌作用
ペプシン=タンパク質分解酵素
内因子=ビタミンB12吸収に必要(壁細胞から分泌)
粘液=胃粘膜を保護
ホルモン調節
ガストリン(G細胞から分泌):胃酸分泌を促進
セクレチン(小腸から分泌):胃酸分泌を抑制し膵液分泌を促進
重要ポイント
・胃のpHは約1~2(酸性)であり、胃酸の過剰分泌は胃潰瘍のリスクになる
・壁細胞が損傷するとビタミンB12吸収が低下し、悪性貧血(巨赤芽球性貧血)につながる
・胃の動きは迷走神経(副交感神経)が亢進すると促進し、交感神経が亢進すると抑制される
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