pH(ぺーはー)

pHとは、水溶液の性質を示す水素イオン指数のこと。

傾向と対策

pHの①正常値と、②分娩時におけるpH値について、覚えておこう!
また、各消化液それぞれのpH値についても、確認しておこう!

よくわかる解説

pH

pHとは、酸性〜中性〜アルカリ性のバランス度合いを表す指標です。pHが低く酸性に傾くことをアシドーシスpHが高くアルカリ性に傾くことをアルカローシスという。アシドーシスアルカローシス自体は病気では無く、様々な疾患の結果として起こる為、深刻な問題があることを示す手がかりとして重要である。


血液中のpH正常値

正常な血液はわずかに塩基性で、正常範囲はpH7.35~7.45の間で、通常時はpH値が7.40辺りを維持する様に、肺の二酸化炭素分圧(呼吸性)と腎臓での重炭酸イオンの代謝(代謝性)によって維持されている。
血液のpHが7.35を下回ったものをアシドーシスという。その原因が肺による二酸化炭素の量が原因と考えられるものを呼吸性アシドーシスと呼び、腎臓の代謝によるものと考えられるものを代謝性アシドーシスという。


胃液中のpH正常値

通常、胃液に含まれる胃酸は人体の中でも酸性度が最も高い。
正常範囲はpH1~2である。
食事をした場合にはpH4~5となるが、食後2~3時間で元のpHに戻る。


分娩時におけるpH正常値

臍帯動脈血ガス分析を行うことで、胎児が分娩直前に低酸素・虚血の有無を評価できる。
正常値pH7.15~7.38である。
脳性麻痺発症の要因が分娩直後の低酸素・虚血によるものか分娩時の要因は関与していないか
判断するため測定が推奨されている。

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