分娩(ぶんべん)

分娩とは、規則的な陣痛の発来から胎盤の排出とその後2時間までをさす。

傾向と対策

分娩の流れを把握しよう!4期まで分類される分娩の時期毎の特徴をまず覚えよう。
また、下記の関連語句について説明できるようにしておこう!
1)子宮口全開大
2)遷延分娩
3)分娩所要時間
4)排臨
5)発露

よくわかる解説

分娩経過

分娩は第4期まで分類されている。

1)第1期
第1期は開口期で、陣痛の間隔が10分もしくは1時間に6回以上となったところから分娩開始とされる。子宮口が全開大になるまでをいう。

2)第2期
第2期は子宮口が全開大してから、胎児が娩出されるまでをさす。

3)第3期
第3期は胎児の娩出から胎盤の娩出までをさす。

4)第4期
第4期は胎盤の娩出から2時間後までをさす。会陰の縫合などもこの時間に入る。この2時間は異常が起こりやすく、分娩室で観察を行う。


重要関連語句

1)子宮口全開大
子宮口全開大は、子宮口が約10cmと全開になっている状態である。

2)遷延分娩
遷延分娩は、分娩が開始してから(陣痛周期が10分以内)、初産婦30時間以上、経産婦15時間を経過しても児娩出に至らないものをいう。

3)分娩所要時間
分娩所要時間は、陣痛開始から胎盤娩出までをいう。なお、分娩時の出血量が500mlを超えると過剰であると判断されるので注意が必要。

4)排臨
排臨は、陣痛発作には陰裂の間から児頭の一部が見えるが、陣痛間欠時には見えなくなる状態をさす。

5)発露
発露は、陣痛間欠時にも胎児先進部が陰裂間に常に見えている状態をさす。

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