1→
インスリンは
膵臓のランゲルハンス島から分泌されるホルモンであり、
血糖値を下げる効果を有する。
筋肉や脂肪組織においてブドウ糖を細胞内へ取り込むのを促進し、
肝臓ではグリコーゲンの合成を促進して、血液中へのブドウ糖の放出を抑える働きを持つ。
その結果、
血糖値が低下する。
治療薬として用いられる
インスリンは、
糖尿病治療薬として
血糖値を下げる効果を持つが、注意しなければならない副作用に
低血糖がある。
2→
ワルファリンは、抗凝固薬の一種で、
血栓症や
塞栓症の治療、予防に用いられる。
抗凝固薬は
ビタミンKと拮抗して、
肝臓における
プロトロンビンの生産を抑える働きがある。
主な副作用としては、
出血傾向が報告されている。
催奇形性もあるとされており、妊婦に対して投与することは
禁忌となっている。
3→
アドレナリンは
副腎髄質から分泌されるホルモンで、カテコールアミンの一種である。
交感神経のβ作用を刺激することで、
心拍出量を増加させて昇圧作用をきたすため、強心剤や
喘息治療薬、止血剤として使用される。
α受容体への作用として血管収縮、
瞳孔散大、
血圧上昇などがあり、β作用として
気管支拡張や心拍数増加、
血糖値上昇などの作用も持つ。
4→
ニトログリセリンには血管拡張作用があるため、
血圧低下をきたす作用がある。
抹消血管拡張作用による心負荷の軽減が期待できるため、
狭心症の発作などに使用される。