第104回看護師国家試験 午後34

1→インターフェロンは、本来は体内で産生するサイトカインの１つである。リンパ球を活性化して免疫力を増強させる作用を持つため、ウイルス疾患（B型肝炎やC型肝炎など）や悪性腫瘍の治療に用いられる。
しかし、前立腺癌の治療には用いられない。

2→アドレナリンと競合し、血管や泌尿器にある平滑筋α受容体を遮断する作用がある。高血圧の治療や前立腺肥大症に伴う排尿障害改善薬に使用されることもある。

3→前立腺癌の発生には男性ホルモンの関与が指摘されている。前立腺がんの治療薬として、抗癌薬と共に男性ホルモンの作用を抑制する抗アンドロゲン薬（５α還元酵素阻害薬など）を用いた内分泌治療法は有効的だとされている。

4→卵巣癌、乳癌、子宮内膜症等の発症には、女性ホルモンの一つであるエストロゲンが影響を及ぼしていると考えられている。抗エストロゲン薬は癌細胞等が持つエストロゲン受容体を阻害することで、その増殖を抑制する効果がある