乳癌(にゅうがん)

乳癌とは、乳房に発生する悪性腫瘍のこと。

傾向と対策

乳癌の①好発部位や主な②検診の方法③特徴などを整理しておこう!

よくわかる解説

乳癌の好発部位は、外側上部が最も多く、全体の約50%を占めている。
無痛性の腫瘤が特徴的で、乳癌発見時の主訴の約90%は腫瘤である。そのため、乳癌の早期発見には、月に一度、月経終了1週間後に自己検診を実施することが効果的である。
乳癌の早期発見のための検診には、マンモグラフィ超音波検査がある。
乳癌は、女性ホルモンであるエストロゲンによって増殖が促進されるので、治療には、抗エストロゲン薬やアロマターゼ阻害薬が使用される。
また、乳房の周囲にはリンパ節が多く存在するため、リンパ節転移をしやすく、転移した際に癌細胞がリンパ液に入り全身へ運ばれる為(遠隔転移)骨、肺、胸膜、肝臓、脳等全身転移しやすい。

センチネルリンパ節とは、リンパ管に入ったがん細胞が最初にたどり着く腋窩リンパ節のことである。センチネルリンパ節生検は、手術の前に乳がんの近くにラジオアイソトープあるいは色素を局所注射し、これを目印にして、手術中にセンチネルリンパ節を探しだして摘出し、このリンパ節がん転移していないかどうかを調べる(術中迅速診断)ことをである。
近年では、むやみにリンパ節郭清を行うことなく、センチネルリンパ節生検を行って切除範囲を限定している。

乳房温存腫瘍摘出術後のリンパ節郭清部のドレーンは皮下に挿入され、浸出液やリンパ液の排出目的で留置される。通常は携帯式低圧持続吸引器で管理する

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