がん（がん）
がんとは、異常な細胞が周囲の組織を破壊しながら増殖し続ける腫瘍のこと。
傾向と対策
がんや悪性腫瘍に関する法律として、①医療法や②がん対策基本法の概要をもう一度確認しておこう！
よくわかる解説
がん】は、悪性腫瘍のことである。
平仮名の「がん」と漢字の「癌」は使い分けられており、「癌」は上皮細胞由来の悪性腫瘍（肺癌や胃癌など）をさし、「がん」は、白血病や悪性リンパ腫、骨肉腫などの肉腫も含め、すべての悪性腫瘍のことを言う。
がん対策基本法】の基本的施策は、「喫煙、食生活、運動等によるがん予防の推進」が基本的施策として盛り込まれている。がん対策の推進をしているのは、厚生労働省が中心となり、各都道府県に設置されているがん対策推進協議会である。がん対策推進基本計画を立てて、それを実施している。（「都道府県は、がん対策推進基本計画を基本とするとともに、当該都道府県におけるがん患者に対するがん医療の提供の状況等を踏まえ、当該都道府県におけるがん対策の推進に関する計画（都道府県がん対策推進計画）を策定しなければならない」と定められている。）
がん診療連携拠点病院】には、がん相談支援センターの設置が義務づけられている。がん相談支援センターは、がん患者やその家族だけでなく、誰もが無料で相談できる窓口である。おもな業務は、
①がんの病態や標準的治療法などの情報提供
②地域の医療機関や診療従事者に関する情報収集・提供
③セカンドオピニオンの提示が可能な医師の紹介
④がん患者の療養上の相談
⑤就労に関する相談
⑥サボートグループ活動や患者サロンの定期開催といった患者活動に対する支援などである。
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