転移(てんい)
転移とは、悪性腫瘍が最初に現れた場所とは別の、他の臓器や骨、リンパなどに広がること。
傾向と対策
転移の①意味と②種類、代表的な悪性腫瘍における、③転移の好発部位は確実におさえておこう!
また腫瘍の④TMN分類評価は転移に関する評価基準ですので、一度内容を確認しておこう!
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よくわかる解説
転移の種類
良性腫瘍は転移しないが、悪性腫瘍(がん)は遠隔転移しやすい。転移は主に血行性転移(肺や肝臓、脳、骨など血液の流れが豊富な場所へ)、リンパ行性転移(リンパ節へ)、播腫性転移(近接する体内の空間(胸腔や腹腔)に散らばる)、の3種類に分類され、悪性腫瘍の特徴は、浸潤や転移をする。
転移の好発部位
中でも胃癌の転移については細かく分類され、シュニッツラー転移は胃癌のダグラス窩転移、クルッケンベルグ腫瘍は胃癌の卵巣転移のことで、ウィルヒョウ転移とは、胃癌から左鎖骨上窩リンパ節転移のことをあらわしている。
転移のしやすさにも傾向があり、前立腺癌は骨に、大腸癌は肝臓に、女性では胃癌は卵巣に転移しやすいとされる。
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