傾向と対策
①良性腫瘍と比較し悪性腫瘍でみられる浸潤の特徴についてや②肺癌の浸潤経路、③慢性炎症により浸潤がみられる所見についておさえておこう!
よくわかる解説
例1
良性腫瘍と比較して悪性腫瘍でみられる特徴として、被膜をもたないので浸潤性に増殖するというのがある。そのため、悪性腫瘍は正常組織との境界が不明瞭で、周辺組織に容易にしみこむように侵入する浸潤が起こりやすい。
例2
肺がんでは、がんが反回神経に浸潤することによって嗄声を生じる場合がある。
肺尖部のがんが胸壁へ浸潤した場合はパンコースト腫瘍と呼ばれ、浸潤による神経の圧迫のために上肢や肩、腕や背中などの痛みを生じる場合がある。