インスリン(いんすりん)

インスリンは膵臓のランゲルハンス島β細胞から分泌されるホルモンであり、血糖値を下げる働きがある。

傾向と対策

インスリンの①働き②副作用(有害事象)は確実におさえておこう!
また、インスリン自己注射を行う患者への③指導のポイントを整理しておこう!

よくわかる解説

インスリンは、筋肉や脂肪組織においてブドウ糖の細胞内への取り込みを促進し、肝臓ではグリコーゲンの合成を促進して、血液中へのブドウ糖の放出を抑える働きを持つ。その結果、血糖値が低下する。よって、加齢によりインスリンの感受性が低下すると血糖値が上昇し、糖尿病を発症しやすくなる。

糖尿病治療薬

糖尿病治療薬として用いられるインスリンは、血糖値を下げる効果を持つが、注意しなければならない副作用(有害事象)に低血糖がある。他にはアナフィラキシーショック、血管神経性浮腫など重篤な副作用もある。
インスリンは、凍結を避け、2〜8℃で保存する。劇薬であるため他の医薬品とは区別して保管することが必要であるが、鍵をかける必要はない。


インスリン自己注射

インスリン自己注射は腹部、大腿、臀部、上腕など面積が広く皮膚をつまめる場所が良い。また、同じ部位に繰り返し注射することで、皮膚の硬結や吸収が悪くなるため、毎回部位をずらしながら注射することが適切である。
自己注射が実施できるのは医師と看護師、本人とその家族までの範囲に限られている。
なお、災害時などで薬を持ち出せないこともあるため、患者自身で使用しているインスリンの名称を覚えておく必要がある。

アプリなら単語から問題を引けるからめちゃ便利