インスリン注射(いんすりんちゅうしゃ)
インスリン注射とは、食後の高血糖を予防するために、自身で皮下注射を行いインスリンを補充することで、食後の血糖値の上昇を抑える働きを補充する治療のこと。
傾向と対策
インスリン自己注射を行う患者への①指導のポイントをまとめてみよう!特に、②低血糖への対処や③インスリンをうち忘れた際の対応方法について、きちんとおさらいしておこう!
よくわかる解説
インスリン自己注射において看護師として重要な役割は指導である。
ポイントをおさえつつ、不安を軽減させながら、自己注射を習得できるように寄り添い、徐々に自己効力感がもてるようサポートしていくのが望ましい。
ポイントをおさえつつ、不安を軽減させながら、自己注射を習得できるように寄り添い、徐々に自己効力感がもてるようサポートしていくのが望ましい。
看護時の注意事項
患者の状況にもよるが、できるだけ自己管理を促し、自己管理では不可能で補う点があればサポートできる家族にも同様に指導する。血糖値が100mg/dL以下のときは、医師に指示をあおぐ。
注射時の注意事項
インスリンを注射する部位は腹部、大腿、臀部、上腕など面積が広く皮膚をつまめる場所にし、部位は毎回必ず変更する。
インスリンの吸収に影響を与えないように、同一部位に注射を行わない。さらに、注射部位はもんだり、マッサージはしない。
食事と注意事項
注射後5~10分で効果がでるので、忘れてしまった場合でも、食事を中断して注射すれば効果が期待できる。
各食前に行う超速効型インスリン、就寝前に行う持続型インスリンがあり、超速効型インスリンは、食事の量や血糖値によって単位数を変更する必要がある。
血糖値安定のために食事時間はなるべく決まった時間に注射をし、食欲がないときは食事量に合わせて食後に超速効型インスリンを注射する。
1型糖尿病の場合、絶対的インスリン欠乏であるため、食事が摂取できないからといって、インスリン注射を中止すると高血糖になる危険がある。
取扱時の注意事項
開封したインスリンの保存期間は、種類にもよるが常温保存で約4~6週間である。
針は毎回新しくする。廃棄針は診察時持参してもらい、医療機関で破棄を行う。
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年度別