1型糖尿病(いちがたとうにょうびょう)
1型糖尿病は、痩せ型の若年者に多い原因不明の糖尿病の一種で、遺伝傾向のある難病。
傾向と対策
1型糖尿病の①病態生理や②指導内容を覚えておこう!
よくわかる解説
1型糖尿病とは
自己免疫によりインスリンが欠乏し血糖値が高値になり、体重が減少するため、痩せ型が特徴で若年者に多く発症し、2型糖尿病同様に口渇、多飲、多尿などを始め腎臓などへの症状もあらわれる。
インスリン自己注射の依存状態にある糖尿病で小児期を中心にどんな年代にも起こる原因不明の難病である。
注意事項
・注射でインスリンを補う治療が必須であり、自己注射の習得を目指す。
・絶対的インスリン欠乏であるため自己判断でインスリン注射を中止してはならない。
・糖とケトン体が過剰蓄積し、脱水、意識障害を起こす糖尿病性ケトアシドーシスになる可能性がある。
(※ケトアシドーシス:ケトン体が血液中に増加し、血液が酸性の状態)
低血糖症状の対応
軽い頭痛やあくび、冷汗、頻脈、ふるえ、顔面蒼白または紅潮などの低血糖症状がみられる場合、速やかに血糖をあげる必要があるため、吸収速度の速いグルコースなどを摂取させる。
運動によるエネルギー消費により血糖値が低下するので、食前の運動は低血糖症状の危険性が高い。運動は食後に行うのが基本である。
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