血液中の
カルシウムイオン濃度が低下した際に、ホルモン分泌量が増加するのはどれか。
1→
膵臓のランゲルハンス島から分泌されるホルモンは
インスリンや
グルカゴンであるが、これらは
血糖値の低下や上昇という作用を持ち、
電解質濃度とは関連が薄い。
2→
甲状腺ホルモンは全身各臓器の代謝を亢進させるなどの作用を有するが、その分泌は
甲状腺刺激ホルモンの刺激を受けて行われ、
カルシウム濃度に影響されることはない。
3→
下垂体からは多数のホルモンが分泌されているが、
カルシウム濃度の調節に関わるものはない。
下垂体から分泌されるホルモンのうち
電解質に関係があるのは
抗利尿ホルモンのみである。
ADHは
血漿ナトリウム濃度が低下すると分泌が増加する。
4→
副腎皮質ホルモンのうち、
アルドステロンの分泌には
ナトリウムや
カリウム濃度などの
電解質濃度が関わっているが、
カルシウム濃度は関連がない。
5→
副甲状腺ホルモン(パラソルモン)は、
カルシウム濃度の低下が刺激となって分泌されるホルモンである。
パラソルモンは、腎臓からの
カルシウム再吸収、
骨吸収亢進、
ビタミンDの活性化などを引き起こし、血中
カルシウムイオン濃度を上昇させる役割を持つ。