カルシウム(かるしうむ)

カルシウム(Ca)は、人体において重要な役割をもつ、元素のひとつ。

傾向と対策

体内におけるカルシウムの①働きを覚えよう。また、②血中カルシウム濃度を変化させるホルモンが過去に国家試験で出題されているので、覚えておこう!

よくわかる解説

働き

カルシウム骨の形成血液の凝固筋収縮に不可欠なミネラルである。特に心筋においては、高値でも低値でも刺激電動系・心筋の異常な興奮による不整脈が出現するため、体内では常に厳密にコントロールされている必要がある。(高カルシウム血症ではST部分の短縮、低カルシウム血症では、ST部分とQT間隔が延長)


血清カルシウム検査

血清Caは、きはめて狭い範囲で正常に保たれており、血清中のCaは、カルシウムの吸収異常、骨疾患、各種の内分泌疾患等により変動し、それらの病態診断上重要な意義を持っている。
(基準値:8.5-10.0mg/dL)
正常値からの逸脱の多くは、Caの過剰や不足は調節因子である副甲状腺ホルモンビタミンDによるものが多い。


血中カルシウム濃度を上昇

副甲状腺ホルモンのパラソルモンは、破骨細胞に作用し活性化させ、骨吸収を促進し、血中Ca濃度を上げる。


血中カルシウム濃度を低下

甲状腺ホルモンのカルシトニンは、骨中の破骨細胞を抑制して、骨へのカルシウムの沈着を促進し、血中Ca濃度を下げる。


その他

カルシウムは、細胞内液に比べて細胞外液で濃度が高い。

カルシウム摂取量は目標量よりかなり少ないため、「目標量」から「推奨量」を目指すことに変更された。カルシウムの1日の推奨量は男性(15〜29歳)で800mg、女性(15〜69歳)で650mgである。

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