1→
ヘパリンは抗凝固薬のひとつである。血液凝固を阻害するが、抗
血小板作用や抗
炎症作用はない。
血栓塞栓症や
播種性血管内凝固症候群(
DIC)の治療や人工
透析などで使用される。
2→
アルブミンは
血漿タンパク質である。
血漿膠質浸透圧の維持や薬剤などと結合し運搬する作用を持つ。しかし、抗
血小板作用や抗
炎症作用はない。
アルブミン製剤は重度の
浮腫などの治療に用いられる。
3→
アスピリンは
血小板凝集に関わるトロンボキサンA2、
炎症起因物質のプロスタグランジンを抑制する作用を持つ。抗
血小板作用と抗
炎症作用の両方の機能を兼ね備えている。
非
ステロイド性抗
炎症薬(NSAIDs)のひとつとして、疼痛、発熱、
炎症などの症状に用いられる。
また、低用量で
抗血小板薬としても使用される。
4→
ワルファリンは抗凝固薬のひとつである。血液凝固因子の産生に関わる
ビタミンKの働きを抑制し、
血栓の産生を抑制する。抗
血小板作用や抗
炎症作用はない。
血栓症や
塞栓症の治療・予防に用いられ、副作用として
出血傾向がある。催奇形性があり、妊婦への投与は
禁忌である。