1→
心原性ショックは、
心筋梗塞などの心臓のポンプ機能低下により、急激に
血圧低下が起こること。これにより十分な酸素供給ができず、臓器の機能が低下した状態である。
2→
出血性ショックは、外傷などの大量出血による循環血液量の低下によって、内臓の血流が維持できず、
血圧が急激に低下する状態。細胞機能が保てずショック状態となる。
3→
神経原性ショックは、
脊髄損傷時に起こる
交感神経損傷、疼痛などに伴う
迷走神経反射などが原因で起こる。
迷走神経反射とは、極度の緊張状態などで
交感神経の興奮が続くと、やがて神経のスイッチが切り替わり、
副交感神経が一気に働き出す。これによって急激な
血圧低下が起こり
ショック状態になったものを言う。
4→
アナフィラキシーショックは、I型
アレルギー反応による
ショック状態で、薬剤や食物、ハチやヘビ毒などが原因となる。特定の抗原が
IgE抗体に結合した刺激で、全身の肥満細胞(マスト細胞)や
好塩基球から
ヒスタミンなどを放出し起こる。
即時型
アレルギー反応で生じる症状としては、
気管支痙攣、粘液分泌亢進、血管拡張などにより、
蕁麻疹や紅潮等の皮膚症状や、
呼吸困難、
意識障害、
血圧低下等がある。