1年前にハチに刺された人が再びハチに刺された。起こる可能性のある
アレルギー反応はどれか。
1→2度目の抗原暴露により、1度目に刺された時にできた
IgEが反応し、
アレルギー症状がひどく出る場合がある。これを
アナフィラキシーショックという。
IgEが関与する
Ⅰ型アレルギーである。
アナフィラキシーショックの機序は、産生された
IgEが肥満細胞に作用し、
ヒスタミンを大量に分泌した結果、血管透過性が更新する。全身
浮腫が起こり、循環血液量が減少し、
ショック状態になる。即時型
アレルギーとも呼ぶ。
気管支喘息や花粉症、
蕁麻疹やアトピーなどがこれにあたる。
2→
Ⅱ型アレルギーとは
IgG,
IgMが関与するアレルギーである。
なんらかの原因で自分の細胞表面が抗原として認識されて
抗体が作られ、自分の細胞が攻撃されてしまう状態。
バセドウ病や
橋本病、
重症筋無力症などがこれにあたる。
3→
Ⅲ型アレルギーは
IgGが関与しているアレルギーである。
可溶性抗原に
IgGが反応して起こる
アレルギーで、可溶性抗原とは体液に溶けている抗原を指す。
関節リウマチや
全身性エリテマトーデス(
SLE)がこれにあたる。