静脈内注射(じょうみゃくないちゅうしゃ)

静脈内注射は、医師の指示を受けて看護師が行える診療補助行為である。薬物血中濃度の上昇が1番はやいのは静脈内注射。

傾向と対策

静脈内注射を行う上での①注射針の角度②薬物血中濃度の上昇が1番はやい投薬③留意点を復習しておこう。

よくわかる解説

注射針の角度

静脈内注射は、薬液を直接静脈内に注入する方法。通常21〜23Gの注射針を使用し、刺入する血管の手前から10~20度ぐらいの角度で刺入し、抜針後は圧迫止血を行う。



薬物血中濃度の上昇が1番はやい

薬物血中濃度の上昇が1番はやいのは静脈内注射である。次いで坐薬、筋肉内注射皮下注射皮内注射、経口の順になる。
※国家試験で複数回問われています、今すぐに覚えておきましょう!
第99回国家試験 午前23
第105回国家試験 午前22


留意点

乳癌の患側上肢や、透析のためのシャントが留置されている側へは、静脈内注射だけでなく、血圧測定や注射も行わない。
静脈内注射時に、15%塩化カリウムは、そのまま静脈内へ投与すると血清カリウム値が上昇し、高カリウム血症のために不整脈心停止を生じる可能性がある。
・使用する際には必ず注射用蒸留水、5%ブドウ糖注射液、生理食塩液などで希釈を行う。

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