傾向と対策
皮下注射の①注射部位と②角度、③実施時の注意点については確実にしておこう!
よくわかる解説
注射部位
皮下注射はインスリン注射や予防接種などで選択される方法である。注射部位は、主に上腕側面や上腕三角筋の他、腹部、大腿部前面などがある。薬剤の吸収を維持したい場合にはマッサージは行わない。
角度
皮下注射は皮下組織に薬剤を注入する方法で、皮膚をつまみ上げて針(22〜25Gの針を使用)は10〜30度の角度で刺入する。
※皮内注射は、皮膚面とほぼ平行
※皮下注射は、10度から30度の角度
※筋肉内注射は、45度~90度の角度
※静脈内注射は、15~20度の角度
注意点
・インスリンなどの皮下注射は同じ場所に繰り返し注射すると硬結が生じるため、部位をずらしながら注射するのがよい。
・薬剤の吸収速度は、静脈内注射>筋肉内注射>皮下注射の順であり、皮下注射は、筋肉内注射に比べると血中濃度の上昇が遅い。