予防接種(よぼうせっしゅ)

予防接種は、毒性を弱めた病原体(ウイルスや細菌)や毒素を事前に投与して、その病気に罹りにくくする予防策のひとつ。

傾向と対策

予防接種の①効果②医療保険の適用可否を覚えよう!予防接種には多くの種類があり、どこまで覚えるべきか(時期や種類や方法など)難しいところだが、少なくとも③定期予防接種のワクチンはすべて言えるようにしよう!

よくわかる解説

効果

予防接種などによって活動免疫を与えることは、重要な感受性対策の一種であるが、予防接種は完全に罹患を予防できるものではない。
疾病の予防に該当するため、一次予防である。


医療保険との関係性

医療保険の適応対象は傷病の治療であるため、病気を予防することが目的の予防接種は適応外である。

定期予防接種には、法律に基づいて市区町村が主体となって実施する「定期接種」と、希望者が各自で受ける「任意接種」がある。定期接種は公費(一部自己負担あり)、任意接種は自己負担である。


定期予防接種

定期予防接種の対象である疾患は、
1)集団予防を目的とする感染症(A類疾病)に含まれるもの(Hibワクチン、小児用肺炎球菌ワクチン、B型肝炎ワクチン、4種混合ワクチン、BCG、MR(麻しん風しん混合)ワクチン、水痘ワクチン、日本脳炎ワクチン、HPVワクチン※)

2)個人予防を目的とする感染症(B類疾病)に含まれるもの(高齢者などへのインフルエンザワクチン、成人用肺炎球菌ワクチン)

がある。

※HPVワクチン「積極的な接種勧奨の一時差し控え」
接種後の有害事象について実態調査が必要と考えた結果、厚生労働省は「接種の積極的な勧奨」の一時中止という決定をしました。 その後、2020年1月現在において、接種の積極的な勧奨の再開はなされていません。


任意予防接種

任意予防接種には、ロタウイルスワクチン、おたふくかぜワクチン、インフルエンザワクチン、A型肝炎ワクチン、髄膜炎菌ワクチン、三種混合ワクチンなどがある。
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定期予防接種───時期別

1)1歳前に接種
Hib肺炎球菌B型肝炎、四種混合、BCG

2)1歳過ぎ〜小学校入学前
MR(麻しん風しん混合)、水痘日本脳炎(1期)

3)小学校入学後
日本脳炎(2期)、二種混合、HPV


予防接種───種類別

1)生ワクチン
ロタウイルス、BCG、MR(麻しん風しん混合)、水痘、おたふくかぜ など

2)不活化ワクチン
Hib肺炎球菌B型肝炎、四種混合、三種混合、二種混合、日本脳炎、HPV、インフルエンザ など

3)トキソイド
ジフテリア破傷風 など


予防接種───方法別

多くが皮下接種となる。そのほかとしては、
・経皮接種(BCG など)
・筋肉内接種(HPV など)
・経口接種(ロタウイルス など)
といった方法がある。


その他

免疫グロブリン製剤の投与を受けた場合、予防接種は6か月以上間隔を空けて接種するように指導する。これは、免疫グロブリン製剤にはさまざまな抗体が含まれており、せっかく予防注射をしても免疫力がつかない可能性があるからである。

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