筋肉内注射(きんにくないちゅうしゃ)

筋肉注射は注射方法の一種であり、筋肉に薬剤を注入する方法で、上腕三角筋や臀部の中殿筋に対して注射を行い、薬剤を徐々に吸収させ作用の持続を期待する場合に用いる。

傾向と対策

筋肉注射で選択される①部位角度は必須!また、他の注射と比べての②血中濃度への影響の速さも確認しておこう!

よくわかる解説

部位と角度

筋肉注射実施時は、筋肉内には血管や神経が多数混在するため、血管や神経が少ない上腕三角筋や臀部の中殿筋などが選択される。(大臀筋には行わない!


部位と角度

筋層まで針を到達させる必要があるため、通常21〜23Gの注射針を使用し、角度を45〜90度にして皮膚を伸展させて刺入し、注射を行った後は局部のマッサージを行う。


血中濃度への影響の速さ

・筋肉注射は静脈内注射に比べると血中濃度の上昇が緩やかなため、徐々に吸収させて作用が持続することを期待する時に選択される。皮下注射皮内注射に比べると血中濃度の上昇は早い。
血中濃度上昇が早い順に、
静脈内注射筋肉内注射皮下注射」の順である。
アナフィラキシーショックを発症した場合は、血圧上昇作用、気管支拡張作用のある、アドレナリンの筋肉注射が第1選択となる。

アプリなら単語から問題を引けるからめちゃ便利