痛風(つうふう)
痛風は、高尿酸血症により尿酸が関節の中で固まって結晶化し急性関節炎を引き起こす疾患である。
傾向と対策
尿酸の患者に対する生活習慣の指導(①食事、②水分、③お酒、④運動)のポイントをおさえておこう!
よくわかる解説
痛風とは
痛風は、血中尿酸値が7.0㎎/dl以上になる高尿酸血症によって引き起こされる関節炎(足の親指の付け根が多い)である。急性関節炎の発作時には文字通り、風があたる程度でも強い痛みがあり、鎮痛作用の目的でインドメタシンなどの非ステロイド性抗炎症薬(消化性潰瘍では禁忌)が用いられる。
生活習慣の指導①
1)アルコールは血液中の尿酸値を上昇させることが知られているため、飲酒量は制限する必要がある。
2)肉などの動物性蛋白質にはプリン体が多く含まれており、血清尿酸値が上昇しやすい。
3)水分の適切な摂取は尿中尿酸値の低下につながり、尿路結石の予防効果が期待できる。
生活習慣の指導②
4)負荷の大きな激しい運動は脱水状態を引き起こし、尿酸値を上昇させるため適切ではない。しかし、適度な有酸素運動は、痛風患者に合併の多いメタボリックシンドロームの改善とともに血清尿酸値の低下につながるため、推奨されている。
5)治療は、食事療法、飲酒制限、運動療法の3つが主になる。
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