尿酸(にょうさん)

尿酸とは、プリン体が分解された最終産物のこと。

傾向と対策

尿酸が①指標となる疾患②関与する臓器③正常値④高尿酸血症を引き起こす要因を整理しておこう!

よくわかる解説

指標となる疾患

尿酸値(UA値)は、痛風高尿酸血症)の診断に用いられ、7.0mg/dL以上になると高尿酸血症と診断され痛風発作発症の恐れがある。
(UA値:uric acidの略)


関与する臓器

プリン体は運動したり臓器を動かしたりするためのエネルギー物質で、動植物の細胞内にあるもので、食品から体内に入ります。
細胞には遺伝情報を伝える核酸という物質がありますが、核酸の構成成分がプリン体であり、肝臓での新陳代謝の過程でこの核酸からプリン体が産出されます。
プリン体は肝臓で分解され尿酸となり、腎機能により尿中に排泄されます。
よって、尿酸は、プリン体が肝臓で分解された後の燃えカスです。

上記の理由により、尿酸は主に肝臓で産生されるため、肝機能が低下すると血中の尿酸値は低下するし、腎機能が低下すると血中の尿酸値は上昇する。


正常

7.0mg/dL以下を基準値内とする。


高尿酸血症を引き起こす要因

尿酸は、動物性蛋白質などプリン体を多く含む食事摂取や、激しい運動によって脱水状態を引き起こすと上昇しやすい。
また、降圧利尿剤の使用により、尿酸の排出抑制や再吸収が亢進されると、高尿酸血症を起こす可能性がある。

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